意志がよわ日記

栗饅頭のブログ

ゴールデンボンバー「振り返ればケツがいる」ネタバレ覚え書き

8/5東京ガーデンシアターでのセミファイナルに行ってきました。

☆オープニング

ざっくり言うと今回のツアーは「パフォーマンス中の放屁のコントロールができなくなってしまい自信を喪失した樽美酒研二が、自由自在にオナラをすることができる宇宙人の存在を知り彼に弟子入りするも修行のうちに自らの屁で師匠を殺めてしまい、極意を会得することができないままライブ本番を迎えてしまう」というストーリーだったんたけど(ずっと何言ってんの?)、あまりにもコロコロコミックの笑いすぎる。随所に分かりやすい雑なパロネタも散りばめられていて、チラホラ子供連れのお客さんの姿も見たけど、子供が笑い死んでいないか心配です。にしても研二さんの芝居、マジで良いんだよな。

テーマソングは「俺たちにはケツがある」。ツアータイトルにちなんで限りなくYAH YAH YAHに近いサビとサビの振付。そういえば歌やめ辺りからツアータイトルってずっと何らかの作品名モジリなんですね。

というかそんな事よりこの曲、歌詞のすべての行に「尻」「ケツ」という単語が巧妙に詰めこまれていてすごい。「蹴躓く」とか、職人の業である。

 

☆抱きしめてシュヴァルツ

喜矢武さんが「今ヤクザもののドラマに出ているので役に入り込むために刺青を彫ってきました!お前らは反社のファンだ」、研二さんが「最近下着泥棒にハマっている」というメチャクチャすぎる前フリ。

キャンさんは背中一面の中学時代の自分の写真を披露、そして研二さんはパンティーSASUKEとパンティーショットガンタッチに成功……したのだが……本当にここで岩本照さんのことを考えざるを得なくて……。

Snow Manの岩本くんは信じられないことに研二さんが大好きで兄貴と慕っている。先日彼のブログにこのツアーに行ったということが書かれていて爆笑したのだが、ここで反り立つ壁やショットガンタッチが登場したときには双方のファンとして大興奮してしまった。いや~、岩本くんも壁を乗り越えてパンティーを手にする兄貴の勇姿を見たんだな~。本当に感慨深いです。また共演してね。

 

☆幕間映像

スキー場ロケで一発当たるごとに服を一枚脱ぐ雪合戦。常にそれぞれの残り衣服枚数が表示されているのだが、ブリーフになると「ブリ」、なぜかタイツを脱ぎ忘れてエガちゃんスタイルの鬼龍院さんが「エガ」と表示されていたのが面白かった。これ文章だと全然伝わらないな~。死ぬほど笑ったんだよな、「鬼龍院 エガ」

 

☆演劇

高校を舞台に、歌以外の喋る声が全てデスボイスになってしまう鬼龍院くんと学園の高嶺の花・喜矢武くんとのラブストーリー。普通にいい話。

途中で担任の樽美酒先生と3留している成人高校生の歌広場くんが結ばれるシーンがあるのだが、そこでの「2人の好きなチンチラペキニーズも一緒に飼いましょう!」というセリフがなんか良かった。

今回のツアーでメインになっているアルバムの中に「断末魔」「鈍色の臨終」というものすごく暗くて重くて美しい2曲があって、劇中に披露されたその2曲が本当に良かった。最近ずっと断末魔のことを考えていて、本当に救いようのない暗い歌詞だしこの曲がリリースされた当時のことを思い出してゾワッとしたりするんだけど、その分もっとも美しい曲だと思ってるんですよね。だから「演劇でこの曲やるのかよ!」と最初思ったんだけど、まあライブでやるならこのタイミングが一番ベストなのかな。

同じく鈍色の臨終も。この曲は入り方がめちゃくちゃカッコよかった。私は鈍色の臨終と、演劇のエンディングで歌われた「ダニ」がアルバムで特に好きです。

 

☆君といつまでも

「23万円のギターを買って気に入ってるから次の曲のギターソロは俺にやらせてくれ」という鬼龍院さんの前フリ。

そしてギターソロでは鬼龍院さんが23万のギターの上でスイカの早食い(ゴールデンボンバーのギターソロというのは、そういう事なので)!キャンさんもなぜかそれに続いて一緒にスイカの早食い、ボーカル不在になってしまったのでまさかの淳くんがボーカル、研二さんがベースを担当。

これさ~~~!!本当に嬉しかった!!今までずっとやってきた「ギターソロでキャンさんが面白いことをする」というのが壮大な振りになっているのも熱いし、何よりオタクとして担当パートのシャッフルというものが大好きなので大喜びした。エアバンドだからできる事ですね。

【追記】DVDの特典映像にこの日のこの曲が収録されるらしい。本来鬼龍院さんがスイカを食い(キャベツを切り)キャンさんが歌うというネタだったそうだが、この日はたまたま不思議な力が起こって全パートシャッフルになってしまったようだ。レア回に参戦できてラッキー!

 

☆かっこいいな英語って

ヴィジュアル系特有の振付がある曲。こういうのにちゃんとついていけるだろうか、メガネで来てしまったけど大丈夫だろうかと開演前は心配していたが、そこまで激しい振りをする人は周りにおらず、見よう見まねで色々とやったが楽しかった。ただ、ずっと視界の端に長い髪を振り乱してヘドバンする人が映っていて、この人の隣だったら怖かったな、などと思っていた。

やっぱさ~、無意識に淳くんの方見ちゃうんだよな。もちろんこちらが分かるように振付を大きくやってくれるから淳くんを見ておけばOKというものあるんだけどさ……好きなんだなあ。なんか悔しいな。最上階のすごく遠くの席だったんだけど、そこからでも淳くんの生ヘドバンは流石だった。

 

☆関町

ところで冒頭のストーリーだが、結局研二さんは師匠の教えを理解できないまま最後の曲「女々しくて」が始まってしまう。しかしその途中でニュース速報が入り、キャンさん扮するバイデン大統領(これ酷かったなあ)との中継によりあと2分で地球に巨大隕石が衝突することが報じられる。

このニュースを読むキャスターの役はライス関町だった。ゴールデンボンバーのライブ中のVTRには鬼龍院さんのNSC時代の同期であるライスがちょくちょく出ている。しかしここ最近、関町は「キングオブコントの会」や様々なドラマへの出演で目覚ましい活躍を見せており、それもあって登場したときは「関町だ!!!」と大喜びしてしまった。

 

☆エンディング

ようやく僕が活躍できる!と淳くんが爆弾を積んだロケットに乗って宇宙へ飛び立つが、ものすごくあっけなく散ってしまう(ここたぶん過去のツアーのオマージュなんだけど、本当に雑すぎて笑ってしまった。即落ち2コマだった)。ここで研二さんの後悔と共に挟まれるセピア色の2人の過去の写真がやたら面白かった。ラウンドワンのCMでお母さんと女子高生の格好してるやつとか、あったな~。

淳くんの死によって師匠の言っていた「思いやりの心」を理解した研二さんは覚醒し、みごとオナラの力で隕石を撃破して地球は救われる。そして「人類の歴史を振り返るとそこにはいつもケツがあった」というタイトル回収をして幕引き。

そしてエンディングテーマとして新時代っぽい感じの、というかほぼまんま新時代みたいなと曲と共にスタッフロールが流れる。「世界中臀部」という歌詞があまりにしょうもなさ過ぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。

 

☆イヤホン

Wアンコール。この曲は観客全員で歌うパートがあって、声を出せるようになったからにはこれは是非やってほしい、一緒に歌いたいとチケットを買った時からずっとずっと思っていたので最後の最後にこれを歌ってくれて本当に、感無量だった。一番大きな声を出して歌うことができて嬉しかった。

 

ライブ行けてよかったなあ。やっぱり何だかんだゴールデンボンバーのことめっちゃ好きですわ。本当にありがとうございました。