意志がよわ日記

栗饅頭のブログ

夜の異世界さんぽ

ふと思い立って夕食後に母と散歩に行った。



散歩をするのが趣味なので普段から暇な時間にその辺をうろついているが、あまり夜に出歩くことがないので楽しかった。

いつも昼通っている道も夜通るとまったく違ったふうに見えて、違う場所を歩いている感じがしておもしろい。それこそ、異世界というか、並行世界に来たみたいな感覚になるのだ。



いつもこういう場所に来ると、「突然この場所に連れてこられたらここから帰れないな……」と思う。おもしろいのだが、人通りのない道だとほんとうに怖い。
そのぶん、知っているところに戻ってくるとものすごく安心する。
現実世界に戻ってきたようで、安心する反面、異世界から帰ってきてしまって興ざめもするが。



今日もそんな感じで現実世界に無事帰ってきたのだが、知っている道もなんだか知らないようになっていた。
商店街は工事の立ち退きかなにかで何件も店が閉店し、駐車場がとにかく乱立していた。


もしかしたら私はまだ異世界にいて、異世界の自宅でこの文章を書いているかもしれない。