意志がよわ日記

栗饅頭のブログ

好きな人がのろけているのを見てメチャクチャになりたい

いきなりカスみたいなことを言って申し訳ありません。

好きな人がのろけているのを見てメチャクチャになりたい!!

 

先日、名前は伏せておくがとある芸人さんに関してあまり良くない内容の夢を見てしまい、今後しばらくはその人のことを邪な目でしか見られなくなってしまった。

(カッコいい人だな~とはもちろん思っていたがそもそもネタが面白いから元々好きだということは明記しておく。)

 

それで、いつものようにYouTubeを見漁っていたところ、当該のその人が自らの恋人について話している内容の動画を発見した。

芸人さんは恋人や配偶者の存在を公にしている人がザラにいて、そういう話題をすることは全然珍しくもなんともないのだが、現在その人に対して邪な感情を向けている私はその動画のサムネイルを見て、

「あ~~!これ見てメチャクチャになりてえ~~~!!絶対に!!」

と思い迷わず再生した。

 

自分がどういう恋愛観かとか、交際している恋人のどういう所が好きで、という話を照れながら笑顔で話す姿を「ハッハッハッハ!!」と高笑いをあげながら最後まで存分に見届ける。

この高笑いは、「こんなに好きなのに恋人がいるなんて……!」というショックや悲しみ等のさまざまな感情が入り乱れた結果発生したものではなくて、もう、100で嬉しすぎて出た笑いである。

見かけが良くて、性格が自分好みで、とにかくカッコいい人が、自分以外の第三者のことが大好きで人前でデレデレとのろけている。

この状態が私には本当にたまらないのだ。

 

 

遡ると学生の頃に、私を狂わせてしまった同級生がいた。当時の知人で今の私を知っている人はいないし、本人も周囲も私がそんな気持ち悪いことを思っていただなんて知る由もないだろうから書く。

 

その同級生Aはクラスで一番顔が良くて(私の中ではだが……)、割と他の同級生と比べると大人びていて、笑顔がかわいい、本当にカッコいい人だった。そして、カッコいいので当然Aには恋人がいた。

「まあ、そりゃあそうよな」と思った。

恋人は私の全く知らない人で、学校が違うので会ったこともないし顔すら知らなかった。ただ、その恋人のことを知っている所謂「共通の友人」は同級生にいた。

一時期、私とA、そして共通の友人Bが同じ班に属して活動することがあった。私はAともBともたいして仲が良いわけではなかったので、こういう時にしか会話をする機会というのは無かった。

思えばこの期間が、私の暗い学生時代の中でもっとも輝いて、希望に満ちていた時間だったと思う。

 

BはことあるごとにAに恋人の話を振る。あの子と最近どんな感じなのとか、そういう他愛もない話なのだが、それに対してAは、

サラッと受け流すでもなく、ふざけて茶化したように答えるでもなく、本当に、本当に照れていたのだ。

顔を真っ赤にしながらたどたどしく答えて、しかし、恋人のことがものすごく好きなんだろうなというのが嫌というほどこちらに伝わってくるような、そんな反応だった。

同じクラスで、カッコよくて大人っぽくて、周囲から嫌なイジり方をされていた私に対してもいつも優しくて、そういう人が自分ではない人に向けるそんな表情を見てしまったら私は、私はもう…………………………も、萌え~~~~~~!!!!!!!

 

 

というのが源体験である。ほどなくしてその班は解散し以降そういう話をAから聞くことは殆ど無くなったのだが、私の中には巨大な性癖だけが強く刻まれることとなった。

あの時Aのあの萌えすぎる反応を見てしまってから、カッコいい人を見たり誰かに対して好意的な感情を持ったりすると「あぁ、この人に恋人がいてその恋人のことを溺愛していればいいのに!!」と思うようになった。終わりである。もはや自分の介入する余地はない。

 

ところでここで冒頭の話に戻るのだが、私は当の芸人さんを邪な目で見つつも決して「ガチ恋」的な感情を抱いているわけではない。そもそも年が違いすぎるのもあるが、全くそういう気は無く、あくまでも普通のファンである。

私はなにかとAの動向を追ったり目線を向けたりして、Aのことが好きだと思っていたのだが、当時の感情が今と同じものだとすると、

 

もしかすると私のAへの思いは恋でもなんでもなくて、ただのファンとしての感情だったのではないだろうか?

 

すみません、恋ってなんですか??