意志がよわ日記

栗饅頭のブログ

やっぱり君が誰より好きだから

キングオブコント2022が終わった。

 

個人的に応援していたコンビの結果があまり奮わなかったのは残念に思いつつも、全組全ネタ本当に面白くて、ビスケットブラザーズの優勝も大納得であり、非常に良い大会であった。

 

トップバッターのクロコップ、私はネタを見るのは初めてだったのだが、「遊戯王の曲に合わせて遊戯王のノリであっち向いてホイをし続ける」というネタで、バカバカしい笑いが大好きな私としては最高のトップバッターだった(私は精神が小学生なので技巧を凝らしたものよりもバカのお笑いの方が好きだ。今大会で一番面白かったのはダントツで「いぬ」である。あれ本当に何だったの?)

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この「熱き決闘者たち」の流れるタイミングが完璧で、音楽が流れ出した瞬間に脳がネタの方向性を理解し、面白さが加速していく様はとても気持ちが良い。

で、この感覚。デジャヴというか、この感覚に紐づいて絶対に思い出してしまうものがあるのだ。

 

2015年のキングオブコントコロコロチキチキペッパーズの優勝ネタである。

 

公式にちゃんとしたネタ動画が無いためここには貼らないが、卓球のネタであり、そこで使われる曲はSURFACEの「さぁ」だ。

今でこそ私はSURFACEがムチャクチャ好きだが当時はまだこの曲以外は知らず、しかしそれでも私はこの「さぁ」が大好きであった。それも確かちょうどこのKOCを見る少し前あたりに、あぁこの曲好きだなあ、と改めて耽るなどしていた覚えがある。私はこういう予感がよく当たる。小沢健二好きかも……と思った翌日にオザケンが活動再開した事もあるし、もう自分では「運命だな」と思っている。

そもそも西野が変な挙動をしている時点でだいぶ面白いのだが、「頭の中で曲が流れるんです……」と言い、あのイントロが流れたその瞬間、

直前までその曲を聴いていた私の脳は一瞬で「すべて」を理解し、それと同時に笑いが止まらなくなった。

大抵の人はじわじわと曲のことを思い出して「そういうことか!」とウケるのだろうし、ここで初めて曲を聴いた人はサビ辺りで「あ~そういうことね!」となるんだろうが、私に関しては「そういうことか!!」が開始0秒でやってきてしまったので、あの瞬間のカタルシスというか、平たく言えば脳汁の出方はとんでもなく想像を絶するものであった。

 

そしてそのネタは案の定優勝したのだが、思っていたよりも爆ハネしてしまっており、ネタ番組ではとうとう椎名慶治本人とのコラボが実現するなどしたせいもあってか、世間的にはすっかり「『さぁ』=コロチキのネタの曲」というイメージが定着した。もうカラオケで入れても笑いが起こるような選曲と化してしまい、もともとこの曲が大好きだった自分としては「こんなにカッコいいのに……」と複雑な思いをするばかりであるが、それでも、大好きな曲が最高の使われ方をしたのは本当に嬉しかった。

 

あれから7年が経ち、私はお笑いのこともSURFACEのことも当時よりずっと大好きになったが、あの決勝でイントロが流れた瞬間のカタルシスのことを、私は絶対に忘れられないだろう。

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